こんぺいとう通信やこのブログでも予告しておりました通り、昨日5/1(水)小雨の中ではありましたけれど、「高山右近巡礼の旅」を実施いたしました。
参加者は合計で4人。
日ごろ出かけない高山右近の足跡を訪ね歩き、肉体は疲れましたがとても有意義な時間を持つことが出来ました。
石川県立歴史博物館裏で、高山右近の最初の屋敷跡を確認し、兼六園にある管理事務所が右近を通してキリシタンとなった津田玄蕃邸の十字家紋用の瓦を見てきました。その後、宮内橋の外惣構遺構をへてカトリック教会に行って聖堂の中を見学させてもらいました。
その後に金沢城の玉泉院丸に赴きこの庭に象徴されているキリシタンの信仰についてお話しすることが出来ました。
一旦、お昼にあめん堂に戻り、昼食をいただきました。昼食は高山右近の陣中汁を皆様に食していただきました。治部煮が金沢の郷土料理となっていくいきさつと陣中汁の関係や当時の食生活についてお話させてもらいました。
食後には金沢城の堂形を通過して尾山神社神門下にある内惣構を、江戸時代の図面を基にして往時の様子を想像し、その近くにある高山右近の屋敷跡、教会跡、宣教師館跡を見てきました。金沢城内にいた家来衆の屋敷が、外内惣構周辺に配置されていてもキリシタンたちはお城近くに控えて屋敷を構えていたことを思うときいかにキリシタンが藩侯に信頼されていたかを思います。為政者に信頼される信仰者の重要性を改めて考えさせられました。
その後、東内惣構を辿り、主計町にあります「緑水苑」で実際に再現されている惣構と土居の様子を見て、高山右近がいかに御城への防御を考えていたかを思うとき、信仰の擁護者への思いがこれほど強く描かれているものはないと感じさせられました。
お天気はすぐれませんでしたけれど、長時間市内を歩いて回ることが出来大変素晴らしい一日となりました。