七尾の本行寺は高山右近やキリシタンの遺物が保管されている場所として有名なお寺ですが、本日は一年に一度の「アニマ祭」あるいは「霊魂祭」と呼ばれる行事が行われました。今日は教会の暦では「ペンテコステ」の祝いをする特別な日曜日ですが、その素晴らしい日曜日にこの特別な行事に館長も参列させていただきました。
「ゼウスの塔」の前でご住職がお経を唱えるだけではなく、「オラショ」も唱えられ、かつてのキリシタンたちの姿を忍ぶことが出来ました。「ゼウスの塔」と呼ばれるのは金沢のキリシタンの一族である「津田玄蕃」の夫人のお墓です。
そのお墓の周りには、かつてキリシタンであった方々のお墓もおかれ、本行寺がいかに能登のキリシタンたちにとって大切なお寺であったかが分かります。
アニマ祭ではかつてのキリシタンたちが食したであろう伝統のお食事をいただきました。その食材一つ一つに意味がありご住職が心を込めて作られたお料理を館長も味をかみしめて頂戴いたしましたよ。「がんもどき」を「ひろうず」ということがありますが、この「ひろうず」は「filios」からきたのだと言われて、かつて自分たちの信仰の言葉を表立っていうことのできない者たちの知恵だったのだなと思わせられました。
お食事の後は本行寺にあるお茶室で、もとは七尾城にあったお茶室を移築した「きく亭」でお抹茶を頂戴いたしました。作法の分からない者なので、本来は正客が座る場所にいきなり座ってしまい、ヒンシュク物でした。しかも正座もできず、お茶の飲み方も分からなかったのですが、一緒に出されたお菓子が、なんと!!!「右近饅頭」でした!
↑これは2014年に呈茶会をした際の右近饅頭です
このお饅頭をいただけるだけでも幸せですが、お土産に金華糖の天使の姿をしたお菓子をいただきました。
また、誰かとご一緒したいと思っております。