本日、国際交流サロンに出かけて来ました。目的は、金沢城の復元画を書き続けている、末松先生の新しい復元画を拝見するためです。
今回は百間堀側からみた本丸の光景のようです。実物を拝見して、想像以上に素晴らしい作品でした。流石は末松先生と感嘆。本当は皆様にもおすそ分けしたいのですが、写真撮影禁止ですから、データとしてお見せできませんのであしからず。
作品を見ていると幾つか気が付いた事があります。まずは本丸にあった三層櫓がすぐ下から見上げても二階、三階の様子が分かる事です。それだけ、櫓の高さがあったと言うことでしょう。
次には、これは想像ですが、明治40年過ぎに本丸のイモリ堀側が原因
不明で崩れてしまった為に、本来より本丸が低い高さの石垣になってしまいました。それ以前の高さを図面から3Dで想像するなら、今よりもっと高い位置に胸壁があり、各櫓が配置されていたはずです。それは胸壁や櫓の集合は、あたかも白の大きな構造物と見てとれたことでしょう。西洋の城や王がかぶる王冠の様な印象であっただけではなく、天に浮かぶ城、天国の様子を印象付ける姿ではないかと思わせられるのです。
その様な意味で、今回の作品はキリシタンの視点で金沢城を眺めた時に、さらに高山右近の影響を覚えさせられるものであると思いました。末松先生、ありがとうございます!