ずいぶん春めいてきましたね。
ギャラリーの前も花一杯になっています。
ある日の夕方、一人の青年がギャラリーをお訪ねくださいました。
仕事で金沢に来ることとなったので、ギャラリーを訪問しに来たのだとのことでした。
ご自身が紹介してくださったことには、大分県にいる高山右近の子孫であるとのこと。
これは驚き、これは感激!
確かに高山右近がマニラに追放される直前に、豊後の国の領主大友家によって高山右近の二男が密かに匿われた歴史があります。その後、大友家保護のもとで高山右近の二男の家系が守られていたのですけれど、昭和十年代初めに大分県の高山家が自分たちは高山右近の子孫であることを公表された経緯があります。
そのことがきっかけで、石川県におられます高山右近のご子孫も、つまり長男の系統を組むご一族ですけれど、名乗りを上げられたという経緯でもありました。
その大分県の高山右近のご子孫である青年は、お母上に金沢に出かけたなら高山右近の事をちゃんと見てきなさいと教えられておられたということで、沢山の写真をおとりになられておられました。また、実家ではたこともない高山右近に関する書籍なども写真にお撮りになられ、お帰りになられました。
その間、一時間ほど、金沢での高山右近の働きについてお話をさせていただきましたが、ご自身の知らないことばかりということで、スポンジが水を吸収するかのように館長の話を聞いてくださっておられました。
こんなことがあるんですね。館長はこれで高山右近のご子孫となる方々に二組お会いすることができました。これもギャラリーをしていたからこそなのでしょう。
まもなく、ギャラリーに関係していただきました皆様に、「こんぺいとう通信」第8号をお届けできるかと思います。ご笑覧ください。また、いままでギャラリーから印刷物をお送りしていない方も、いつでもお送りさせていただきますのでご一報ください。
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